出来事により湧き上がる感情は、出来事によって引き起こされたように感じられますが、本当はそうではないように思います。
感情はもともとご自身で持ち合わせていて、それが、なんらかの出来事が引き金となって出てくるのです。そしてそれを出来事のせいにしたり、他の人のせいにしますと、その感情は昇華されず、また同じようなことが起きてしまうように思います。
ですから、一つ一つの感情と向き合い、恐れず見つめることで、感情の起伏の少ない平安な日常に近づくように思います。
感情と向き合う方法を紹介します。
感情の種類によっていろいろとやってみていただくといいかと思います。
①感情を感じ続ける。逃げずに、逆に見つめ続けます。その時、その感情について何も考えず、感覚だけにフォーカスした方がいいかと思います。感情が気にならなくなるまで、続けます。
②感情を赦します。その感情自体、どこでどのように作られたのか、私達にはわかりません。子供の頃かもしれないし、前世かもしれません。しかし、その時、何かがあって、心が傷ついて出来たものではあるとおもいます。ご自身の中でその心に対して、優しい気持ちで、それで、いいんだよ、辛かったね。といってあげることで感情は赦されます。
③感情を無視します。逆説的ですが、無視できる段階があります。湧いてきたとしてもその感情はもう私のものではない、さよなら、と言うことができます。その感情から意識をそらし、ご自身の大切なことへ心を向けてください。